EXPM1(3) | Linux Programmer's Manual | EXPM1(3) |
名前¶
expm1, expm1f, expm1l - 引き数の指数から 1 を引いた値
書式¶
#include <math.h> double expm1(double x);
float expm1f(float x);
long double expm1l(long double x);
-lm でリンクする。
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
expm1(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE ||
_XOPEN_SOURCE >= 500 || _ISOC99_SOURCE; or
cc -std=c99
expm1f(), expm1l(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE ||
_XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE; or
cc -std=c99
説明¶
expm1(x) は以下と等しい値を返す。
exp(x) - 1
x が 0 に近く、 exp(x) - 1 が引き算時の桁落ちのために不正確となるような場合でも、 正確な値が計算できる方法が用いられる。
返り値¶
成功すると、これらの関数は exp(x) - 1 を返す。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。
x が正の無限大の場合、正の無限大が返される。
x が負の無限大の場合、-1 が返される。
結果がオーバーフローする場合、範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL, -HUGE_VALF, -HUGE_VALL を返す。
エラー¶
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
- 範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
- オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
これらの関数は errno を設定しない。
準拠¶
C99, POSIX.1-2001.
バグ¶
x が負の大きな値の場合 (この場合には関数の結果は -1 に近付いていく)、 expm1() は間違ってアンダーフロー浮動小数点例外を上げることがある。
x が正の大きな値の場合、 expm1() は期待通りのオーバーフロー例外だけでなく 間違って不正 (invalid) 浮動小数点例外を上げ、 正の無限大ではなく NaN を返すことがある。
関連項目¶
2008-08-05 |